スイーツ女子、神経難病を看る

依子 20代♀ 正看護師

配属

国立大4年の看護教育課程を経て就職したわけだけど、もともとその時にはがんの病棟を希望していた。実習でつかせてもらった末期がんの患者さんとの関わりがすごく心に残っていて(たった1ヶ月やけど、、)同じような人たちを救ってあげたい!みたいなキラキラ何にも実情を知らない学生の志望動機な。笑

 

神経難病の病棟だと言われてすごくがっかりした。正直。だって国試でもほとんど触れてないレアな領域に新卒でいって何するん!?っていう。病室まわって患者さんに挨拶したあたりで確信した。うわあ、やばい。(本音)寝たきり、機械ついてる、表情がなんかちがう、管入ってる人ばっかり、まず病棟がしんとしてる。アカンとこ来ちゃったで(._.)って同期とびびってたな。。。まあこれが普通に何事もなく22年一般社会で生きてきたふつーの女子大生の反応だと思うけど。さすがに先輩には言えなかったし、いま新人にこんなこと言われたら、気持ちはわかるけど…と思いつつ引くよね。空気読め。

ここは病気の人の世界だって思った。がん保険のcm出てる芸能人とか、ちょっと痩せたけど病気あるってそんなわからんような人もいてるけど、ここの患者さんは一目で障害持ってるってわかる感じ。何にも知らない新人の私は、点滴とか胃瘻とか、管がいっぱいつながってるのも良いイメージはなかった。そこまでして生きたくないって思ってる人、一般イメージとして多いと思う。うちのばあちゃんもよく言う。そんでちゃんと見たのは初めてだったから、本当にこういうのあるんだ…って衝撃。学生の実習じゃほとんど問題ないような患者さんしか受け持たせてもらえないもんね。この中に入ってこういう患者さんをみるってことは、私も看護師になったんやって実感わいた時でもあった。懐かしい。あのときはこんなにやりがいある病棟とは思ってなかったもんな(・ω・)ノ