患者さん可愛い

これ他業種の人には理解してもらえない表現。「それ下に見てない？」って、見てない。愛情しかこもってない。伝わんないかな、、、老若男女問わずよ。当然、可愛くない患者さんもいなくもないよ。その中での「可愛い」ですよ。cuteとかprettyとは違うのよ。情みたいなさ……。朝起きて日中検査して注射してお風呂入れて、夜おやすみするまでそばで見てるとほんと、家族でもない他人でもない不思議な関係性ができるのよ。たぶん。もちろん患者さんとしての一線は引いてる感じある。新人の頃はそこが上手に線引きできなくて、なんかあるたびに気持ち引っ張られてたけど。予後が厳しい、でもこれ以上やりようがない、長くないだろうな……って冷静に見てる私がいる。その反面で、家族思いの人だから自分だけで抱え込むだろう、夜は寝た振りをして眠れないでいるだろうな、って夜中にそっとベッドを覗きに行く私もいる。みんなが寝てる真夜中に泣きながら不安をこぼす患者さんを見て、胸が痛くて一緒に泣いてしまいそうな私がいる。プロだから泣いちゃだめやねんけどさ。検査終わったら仕事に戻るんだって短期間のつもりで入院してきた数週間前を思い出して、私もやりきれなくて辛くなる。でもそうやって話をききながら、この人のストレスがどんなものか、受容過程のどのへんか、これからどんなケアが必要なのか考えてる専門職の私もいるわけです。正直楽しいことなんてほとんどないけど、つらくて苦しいことばかりだけど、素敵な仕事だなってそこはちゃんと思ってます。真面目か。